オンラインガイドツアー「屋久島ナイト」を体験しました|屋久島

更新日

コロナショック以降、日本各地のゲストハウスで、オンライン関連をはじめとするさまざまな企画がはじまっています。宿単独で行っている企画もあれば、複数の宿が共同で実施したり、先日ご紹介した「オンライン移住相談」のように行政と共同している企画もあります。

今回ご紹介するのは、3組の異業種が共同で開催するオンラインガイドツアー「屋久島ナイト」。その名の通り、舞台は樹齢7200年の縄文杉をはじめとする自然遺産で名高い、鹿児島県の屋久島です。

定員7人・月2回ペースで2020年4月25日より開催。主催者は、ゲストハウスとシェアハウスの複合施設「屋久島サウスビレッジ」の阪根充さんと、ネイチャーガイド「屋久島アウトドアガイド島結」の笹川健一さん、福岡県で飲食店を営む「喫茶とスナックnayuta」の葛西敬子さんです。

第3回目となる5月21日に、FootPrintsだりも参加しましたので、その様子をレポートします!

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、予定していたイベントをオンライン化したのが企画のはじまりだそう。

ゲストハウス&トレッキングの擬似体験「屋久島ナイト」

「屋久島ナイト」は、ビデオ通話のツールZoomを用いて、20時から2時間強で開催されます。オンライン上で参加者全員が旅のクルーとなり、nayutaで合流して屋久島に向かい、ゲストハウスに滞在した翌日、白谷雲水峡の太鼓岩を目的地としたガイド付きトレッキングに参加するという設定のもの。

葛西さんが進行役を、阪根さんがライブ配信によるゲストハウスの館内案内を、フォトグラファーでもある笹川さんが自身で撮影した写真や動画を画面に映しながらトレッキングのガイドを務めます。

1泊2日分を2時間強に凝縮した臨場感たっぷりのストーリー展開で、テーマパークのアクトラクションに乗ったような感覚! 開催日の確認や予約はFacebookのイベントページから。

参加費には選択肢があり、ギフトなし1人1,000円の他、屋久島産の食材を用いたギフト付き2,000円〜10,000円も。ギフト付きを選択する参加者が多いそうで、私も宿泊割引券+ギフトセット5,000円を選択。こうして、ギフトの1つである「あごだしおかき」を各自食べつつ、ツアーがはじまりました。

参加者の顔ぶれは、屋久島を旅したことのある方から、いつか旅したい方まで。日本語を勉強中のスウェーデンの男性なども。
想像以上にギフトが立派でびっくり! 早めに申し込むと「屋久島ナイト」の当日までに商品が届きます。

“1日目”。nayutaに集合し、福岡空港を出発。屋久島サウスビレッジへ

さて、ここからは少しネタバレを含むため「詳細を知る前に自分で体験したい!」という方は、これ以降は読まず前述のFacebookイベントページをチェックして次回の開催を楽しみに待っていてください。過去の開催は全回満員だったそうなので、イベントページが立ち上がったら、ぜひお早めのご予約を。

また、季節に合わせた写真を用いるなど、コンテンツもその都度更新しているそうなので、ここに記載のものとは多少異なるツアーが楽しめると思います。それでは5月21日時点のツアーを振り返ります〜!

参加者みんなで飛行機に乗って屋久島へ。途中、桜島上空を通過します。
屋久島サウスビレッジに到着! 左の男性が阪根さん。シェアハウスメンバーによる旅人役のエキストラ出演があるのも楽しい。
各部屋には、屋久島の山々に由来した名前が付いています。“明日”のツアーに向けたオリエンテーションを受けたら就寝。
“翌朝”には朝食も提供する徹底ぶり! この日のメニューは「ぽんかんブレッド」や「パクチーズオムレツ」など。

“2日目”。白谷雲水峡の太鼓岩を目指し、トレッキング

“前日”のオリエンテーションのおかげで、ツアーの心構えはバッチリ。笹川さんの車に乗って白谷雲水峡の入り口まで移動します。オンライン越しですが、実際に帽子だけでも被ると臨場感が味わえるので、手元に準備しておくことをおすすめします。途中で5分間の休憩があるので、その時に取りに行くこともできます。面倒くさがらず取り行けばよかった…と私は後悔したので、ぜひ(笑)

道中、安全祈願のため神社に参拝したり、お昼のお弁当を買ったり、楽しい寄り道があります。
トレッキングコースの入り口に到着。「水源の森百選」に選ばれるだけあって、白谷雲水峡の小川はとっても綺麗!
この季節にしか見られない「マムシ草」。立ち上がったマムシのような姿が名前の由来だそう。
8.3mの巨大な屋久杉「七本杉」。写真だけでなく、動画で幹の上まで見上げることができます。
昼食スポットは、ジブリ作品『もののけ姫』に登場したモロ一族のねぐらのモデルになった「辻の岩屋」。
そして、ついに目的地「太鼓岩」に到着。足がすくみそうなほど、見渡す限りの絶景です。
帰り道、雨が降ってきました…! 変わりやすい山の天気も細かく再現されています。

トレッキング後は、屋久島サウスビレッジで「ただいま」

たっぷり歩いて疲れた体で、屋久島サウスビレッジに帰ってきました。みんなの帰りを待ちわび過ぎて、ハンモックでうたた寝していた阪根さんが目を覚まし「おかえりなさい」と迎え入れてくれます。

「うちのゲストハウスではハワイアンマッサージ『ロミロミ』もやっているので、良かったらどうぞ」と阪根さん。この流れは最高にずるい…受けたい…!と切望しながら、画面は共用ラウンジへ。

ロミロミを担当しているスタッフのShitokaさん。
共用ラウンジで“旅人”と合流。エキストラの方々のおかげで、コロナ渦でも普段のゲストハウスの雰囲気が味わえました。

参加者からは「写真がどれも綺麗で、屋久島に行きたくなった」や「霧が出てきて雨が降ったり、宿の中で他のお客さんに出会えたり、演出が凝っていて楽しかった」といった感想があがっていました。

締め括りとして、阪根さんは「新型コロナウイルス騒動の真っ只中でも、自然はいつもと変わらず生き生きとした世界を広げています。観光業に携わる者として今できることはないかと、仲間と共に屋久島の“今”を届けることにしました」と、この企画に込めた思いを明かしました。葛西さんからも「新しい試みに挑戦しようとする仲間を応援したいと思って一緒に開催したんです」と。

笹川さんは今後について「オンラインで繋がることで離島を訪れる心理的なハードルを下げることができます。コロナ渦以降も続けて、今後は漁業や農業など暮らし的な側面からも屋久島の魅力を伝えていきたいです」と新たな決意を滲ませていました。

いつか『もののけ姫』の世界に触れてみたいなと、ぼんやり思っていた屋久島に対する気持ちが、ぐっとリアルになる2時間強の素敵な擬似体験ツアーでした。今度は実際に行ってみたいな。