#9 大正ロマン溢れるアンティークと京町家。艶めく旅の宿
ゲストハウス錺屋
京都府京都市/【閉業】ゲストハウス文化の記録として掲載
ゲストハウス錺屋
京都府京都市/【閉業】ゲストハウス文化の記録として掲載
※こちらの宿は現在営業を終了しています。ゲストハウス文化の記録として掲載を残しています。
「ゲストハウスって交流する宿でしょう? 気にはなるけど、交流は苦手だしな…」そんなふうに踏みとどまっていませんか。実は、交流の度合いは宿によってさまざまです。
初対面のゲスト同士が仲良くなって飲み明かしたくなる九龍のような宿もあれば、ゲスト同士がお互いに尊重しながら一人ひとり違った過ごし方を楽しむ宿もあります。
2009年3月にオープンしたゲストハウス錺屋(かざりや)は、まさに後者。賑やかな交流のある宿しか知らなかった私に、旅好きの友人がおすすめしてくれて、2011年6月に宿泊しました。
場所は京都の五条駅近く、京都の中心市街地にも徒歩圏内の立地。老舗の薬屋が営まれていた築100年超の京町家を活用したゲストハウスです。暖簾をくぐった先には、京町家にアンティーク家具がマッチした大正ロマン溢れる空間が広がっていました。
かつて薬を求める人々を迎えたであろうガラス小窓の受付や、空色のタイルが敷き詰められた台所、苔むす中庭を独占できる縁側付きの個室など…。思わず愛でたくなる場所がいくつもあり、胸が躍ります。
宿名の漢字は「飾」ではなく「錺」。「飾」は装飾の意味で使われますが、「錺」は特に金属細工による装飾を表し、金工や彫金の世界で使われる専門的な漢字です。ただ飾るのではなく、さりげない艶めきを宿す空間を見ていると、あえて「錺」を選んだところにも、オーナー涼子さんの感性が伝わってきます。
個室4部屋と女性ドミトリーという珍しい部屋割りで、女性ゲストを中心にファンの多い宿でしたが、残念ながら2021年1月に閉業しました。旅にとどまらず「こういう町家暮らしっていいな」と自分のライフスタイルまで見つめ直したくなる、錺屋のようなゲストハウスに、いつかまた出会えることを願って。

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DATA/基本データ
- Name
- ゲストハウス錺屋
- Address
- 〒600-8107
京都府京都市下京区五条室町西入南側東錺屋町184 - Access
-
地下鉄「五条駅」より徒歩2分
- Price
- 【閉業】ゲストハウス文化の記録として掲載
- WEB
- http://kazari-ya.com/