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道後温泉近く!ありたい暮らしをみんなでつくる宿
こんにちは!FootPrints編集長だりです。
2015年10月4日(日)、愛媛県松山市にあるゲストハウス「じょじょに」さんへ宿泊しました*
道後温泉や松山城など、観光地も徒歩圏内にある便利な立地のゲストハウスです。
実は!今回おもしろい経緯で旅先が決まりまして◎
先日FootPrintsで実施したクラウドファンディングで
『一緒にゲストハウスに泊まろう!』というリターンをご支援くださったのが
以前から拝見していたサイト「ふらっと」の運営者 松本さんだったのです!(有難いご縁!)
※「ふらっと」とは?
日本全国のゲストハウス、ユースホステルの一覧と周辺情報を案内する情報サイト
以前FootPrintsのゲストハウス・リサーチでも情報参考元として記載させていただきました。
そんなゲストハウスの情報をたくさん扱う松本さんに”イチオシお薦めゲストハウス!”として
ご紹介いただいたのが、こちら「じょじょに」さんだったのです◎
しかも、道後温泉といえば「蜷川実花×道後温泉 道後アート」の開催真っ最中じゃないですか!
先日、雑誌SPRiNGのゲストハウス特集企画協力のときに話を聞いて、気になってたんです…!
お薦めのゲストハウスに伺えて、アートを活かした温故知新なまちの取り組みにも触れられる
そんな絶好のタイミングで、今回、愛媛 松山へ向かうことができました*
結果、予想以上の発見に出逢えた宿泊となりました。こんな暮らし素敵だなって本当に思う*
旅人も町人も主人公になって、みんなで空間をつくっていく、そんな印象の素敵な宿でした◎

松山城は「美しい日本の歴史的風土100選」や「行って良かった日本の城」など
様々なサイトのランキングで上位に入るほど立派なお城です。
歩いて登ると結構大変なのですが、リフトで上り下りすることもできます◎
ロープウェイもあるけど、涼しくて気持ち良いので私はリフトがお薦め*
さて、路面電車に乗ったり、歩いたりしながら、まちをうろうろして
飲み食べ歩きをしていたらチェックインの時間になりました!宿に向かいます!




「じょじょに」さんに到着するには、通常の道幅のルートもあり
むしろほとんどの訪問者はそちらの道を通って宿に着くそう。
小道を抜けてくるゲストは100人中2人くらいだそうです(笑)
なんだか秘密基地を目指すようで、小道も楽しかった*

「じょじょに」さんは、民家を改装したゲストハウス。
このサイズで2つも共有スペースがあるのはとても珍しいことです。
1つを共有スペースに、もう1つを宿泊スペースにすることもできたのですが
共有スペースでイベントを開催した時に、参加しないひとにも寛げる寄り場を
という想いのもと、2部屋の共有スペースを設けたそうです◎





先日、就職活動に悩む大学生が宿泊したことがあったそう。
企業に勤めるだけが選択肢の全てではないことを押しつけがましくなく
そっと伝えるきっかけになれればと思い、今月はこのテーマにしたそうです*








また「じょじょに」さんでは、今年6月に1週間アーティスト in レジデンスを開催していました。
宿代と三食を一週間提供するかわりに、その期間で作品をつくりだすという企画。
主に20代の若いアーティストさんが参加を希望し、寝る間を惜しんで作品を手掛け
皆でごはんを共にして、全力で作品づくりに向き合う一週間を過ごしてもらったそう。
そのため、ゲストハウスの中には、その時の作品があちこちに飾られていて
多くのひとの想いのこもった空間を今も創り続けていました。








「道後温泉本館」だけでなく、地域のひとたちにより馴染み深い「道後温泉椿の湯」も
ゲストハウスから歩いて行けます。私は前日は本館、翌日朝に椿の湯に行きました!
どっちも気持ちよい♪ 朝に温泉に出掛けられる宿ってイイですよね。
さて、ここまでのお話で、運営している人がどういうひとなのか、皆さん想像つきましたか?
私ははじめ、20代を主にしたクリエイティブ系チームでの運営だと推測していました。
結果、その推測は外れていたのですが、そう見える理由こそが、宿の魅力だったのです。
オーナーは高木さん、37歳の広島出身の男性です。
3年かけてアジアを中心に20数ヶ国バックパック旅をしていたことがあり
東京でベンチャー会社(経営企画室に勤め、経理財務も兼務していたそう!)にいましたが
働き方を見つめ直した時、企業に勤める働き方に違和感を感じ、退職。
大学生活を過ごした愛媛松山で、2014年秋にゲストハウスを開業したそうです。
男性1名の運営なのに、どうしてチームで運営している印象がするのでしょうか。
その秘訣は、高木さんの"みんなを主人公にする特性"だと私は思っています。
※意図的なテクニックではなく、本能のまま自然にしているという意味として「特性」
実は「じょじょに」さんには、開かれたカフェやバーがあるわけでもないのに
「こんなことするからおいでー!」と声を掛けると喜んで集まってくれる
地域の仲間が約20名ほどいるのです。皆とってもおだやかでフレンドリー!
なんだかあたたかなシェアハウスに遊びにきたような感覚になるくらいです*
今ではそんな仲間の中から、こんなことがしたい!と自発的に取り組むひとが増え
ホームページをつくってくれたり、毎月サイトのTOPイラストを描き下してくれたり
松山を紹介するムービーを皆で一緒につくって、発表の場を設けたりしているそう!
仲間にとっても「じょじょに」は、ひとと巡り逢う場であり、自己表現の場なんです*
仲間の作品や取り組みを他のひとに紹介するときの高木さんはとても楽しそう!
我が事のように皆のしていることを話してくれます* そんな姿が嬉しくて
じゃあ次は何をしようかな!と皆思わず行動してしまうのではないでしょうか◎
ひとりひとりを主人公に。それをテクニック論や損益ではなく
「きっとこうしたら皆も自分も楽しい」という本能に従って実践している。
無理なく、焦らず、ゆっくり、じょじょに。
ひとりひとりのありたい暮らしの選択がここには溢れているようです。
今度は私も一緒になにかしたいな* また伺います!